心の国のアリス
「せっかくお城まで来れたのに…。」
私はその場でへたりこんだ。
あのタルト、こうまでするほど大切な物だったのだろうか。
その大切な物を私に渡した、あの男の子の真意はなんだったのだろうか。
それと、打ち首と言われたのになぜ私は牢屋に入れられたのだろうか。いや、これに関しては文句は一切ないが。
今となってはどうにもならないことが頭の中でぐるぐると回っている。
すると、牢屋の後ろの方で何かが動く気配がした。
はっと振り向くと、そこには人影が。暗くて気付かなかったが、先客がいたのか。
もそもそとこちらへ寄ってくる。そして、人影はこう話し掛けた。
「アリス…?」
誰?暗闇で目を凝らして相手を見てみる。
さらさらとしたロングヘアー、しなやかな指先。そして、白いワンピース。
そこにいたのは、私が追い求めていた女の子、白山うみだった。
「やっぱりアリス!良かった、会えたー。」
満面の笑みで抱き付いてくるうみ。
「それはこっちのセリフだよ~!会った途端に走ってっちゃうんだもん。」
私も思わず笑顔になる。
私はその場でへたりこんだ。
あのタルト、こうまでするほど大切な物だったのだろうか。
その大切な物を私に渡した、あの男の子の真意はなんだったのだろうか。
それと、打ち首と言われたのになぜ私は牢屋に入れられたのだろうか。いや、これに関しては文句は一切ないが。
今となってはどうにもならないことが頭の中でぐるぐると回っている。
すると、牢屋の後ろの方で何かが動く気配がした。
はっと振り向くと、そこには人影が。暗くて気付かなかったが、先客がいたのか。
もそもそとこちらへ寄ってくる。そして、人影はこう話し掛けた。
「アリス…?」
誰?暗闇で目を凝らして相手を見てみる。
さらさらとしたロングヘアー、しなやかな指先。そして、白いワンピース。
そこにいたのは、私が追い求めていた女の子、白山うみだった。
「やっぱりアリス!良かった、会えたー。」
満面の笑みで抱き付いてくるうみ。
「それはこっちのセリフだよ~!会った途端に走ってっちゃうんだもん。」
私も思わず笑顔になる。