mixed Emotion
「何その彼氏!もう絶対会っちゃだめだよ!」

理香ちゃんはきつく美玖に忠告した。


「・・・わかんないよ。理香ちゃんには私の気持ちなんて、絶対わかんないよ!」

美玖は泣きながら理香ちゃんに怒鳴った。

私は何と言っていいかわからず、ただおろおろしていた。


「美玖のために言ってるんだよ。よく考えなよ。」


理香ちゃんはそう言って部屋を出ていったので、私は後について出た。

「ごめん、ゆりはついててあげて。」


「うん・・・」


理香ちゃんは私の方を見ずに、玄関のドアを閉めた。
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