mixed Emotion
それから私は学校帰りに美玖の家へ寄るのが日課となった。

美玖は私と同じ一人っ子で、家族も夜遅い。

一人にするのが心配だった。

放っておけば、すぐにでも大樹に会いに行ってしまいそうだった。


私は何とか今までの分を取り返そうと必死になっているのかもしれない。

大樹とはあれ以来会っていないようだが、電話はひっきりなしにかかってきていた。


理香ちゃんと美玖は、お互いあまり口を利かないまま、一週間が経過しようとしていた。


私は理香ちゃんと同じ意見だと、やんわり美玖には伝えたが、情があるからなかなか難しいと言って、電話には出ていた。
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