mixed Emotion
「悪気は…なかったの。省吾くんのライブ初めて見た時から、ずっと好きで…。」
鞄を強く握りしめたまま、彼女は小さな小さな声で話すので、私は神崎さんの顔の方まで少し体を傾けた。
「別に2人の邪魔したいとかじゃなくてただ…」
「…ただ、省吾君が好きになった子が、どんな子か知りたかった。どんな性格で、どんな生活してるのかって…」
私は、神崎さんの気持ちが少し分かるような気がしてきた。
「ごめんなさい!私なんか相手にされるわけないって分かってたから、見てるだけでよかったのに、知れば知るほど好きで…好きで好きで…何か一つでも多く省吾君の事が知りたくて…」
もし、省吾君が芸能人なら、神崎さんがしていたことはたいしたことじゃないかもしれない。
彼女のしている行為は今の時代、ストーカーと呼ばれてしまう類だが、恋に恋する女の子の、普通の心理なのかもしれない。
鞄を強く握りしめたまま、彼女は小さな小さな声で話すので、私は神崎さんの顔の方まで少し体を傾けた。
「別に2人の邪魔したいとかじゃなくてただ…」
「…ただ、省吾君が好きになった子が、どんな子か知りたかった。どんな性格で、どんな生活してるのかって…」
私は、神崎さんの気持ちが少し分かるような気がしてきた。
「ごめんなさい!私なんか相手にされるわけないって分かってたから、見てるだけでよかったのに、知れば知るほど好きで…好きで好きで…何か一つでも多く省吾君の事が知りたくて…」
もし、省吾君が芸能人なら、神崎さんがしていたことはたいしたことじゃないかもしれない。
彼女のしている行為は今の時代、ストーカーと呼ばれてしまう類だが、恋に恋する女の子の、普通の心理なのかもしれない。