mixed Emotion
美玖がちょうど目玉焼きを食べ終わった位に、いきなり知らない女の人が私達のテーブルにやってきて、横に座った。水色のカッターシャツに紺色のスカートを履いている。年齢は40代くらいだろうか。

誰……?この人?

見覚えのない顔に、私と美玖は不信がってその人を見た。

「あなた達、学校は?」

「は?」

美玖はあからさまにうっとおしそうに彼女を見た。
私もどこかの、おせっかいなおばさんなのだろうと思ったが、彼女はポケットからさっと
『警察手帳』
を取り出した。

……!!
やばい…。私服警官だ。

頭が真っ白になる私と対照的に、
美玖は

「今日テストなんで早く終わったんです。」
と、堂々と嘘をついた。

さすが美玖…
安心したのも束の間、

「じゃあ今から学校に連絡して確認するわね」

と脅してきた。
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