mixed Emotion
・・・・・・・。

「あっそっそうなの!」

何だ。また私の勘違いか。

「でもお父さんて確か・・・」


はっと私は口をつぐんだ。 こう何回もからまわりしていると、本当に自分に嫌気がさしてくる。

「いいよ、あいつに聞いたんだろ?」

つかさ君は特に驚いた様子もなく、鞄を道路の上に置き、脇のガードレールに腰掛けた。


「別に昔の事だし、今はたまに会って普通に会話もできるし・・・。 まぁ、里親に悪いからこうやって夜にちょっと会うぐらいだけどね。」


私はその横に、スカートが汚れるのも気にせず一緒にもたれかかった。
外はもう真っ暗だ。

「ゆりって、親と仲良さそうだよね」

「そんなこともないよ。お母さんなんか口うるさいし」

子供に話すような、 自分とは違うみたいな言い方をするつかさ君に、私は膨れた。
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