mixed Emotion
ライブの打ち上げは、適当に理由をつけて断った。「つかさ君くるかもしれないじゃん」と美玖に言われたが、もう疲れてしまった。
今日はこれ以上気に病みたくない。

「じゃあね!」

最後までなんとか明るく振る舞い、私は駅へ向かおうとした。

「待ってゆり!」

スピッツがそれを止めた。

「俺さ、上手く言えないけど、ゆりの事応援してるから」

「…応援?」

「好きなんだろ?南君のこと。」

南君…、南つかさ君。
そう言えばそんな名字だった。
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