mixed Emotion
明日は何するのかな?

次はいつ会えるんだろう。

辺りはすっかり暗くなり、人の姿は全く見えなくなっていた。

静かな浜辺で、つかさくんのエンジンを吹かす音が妙に悲しく聞こえた。

私はピンクのヘルメットを頭にかぶせてバイクの後ろに乗り、つかさくんの腰をしっかりと持った。

全体的には華奢だが、背中は大きくて男らしい。
この間後ろに乗った時は、そんなことに気づく余裕すらなかったのになぁ。
夜風が頬に当たって気持ちがいい。ずっとこのまま乗っていれたらいいのに。


このままどっかに、連れ去ってくれてもいいのに…。


2度目にしてすっかり乗り慣れたバイクの後ろで、私は居心地の良ささえ感じていた。

いつのまにかつかさ君の背中で、うとうとしていた。
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