mixed Emotion
「ゆり、起きて!」

目が覚めるとそこは・・・。

見慣れた近所の風景。朝いたコンビニエンスストアだった。

もう着いたのか・・・。私は寝ぼけた顔でつかさ君の方を見た。

「バイクでそんなに寝られるってすごいな!」

つかさ君は関心したような顔をしてコンビニへ入っていった。

次の約束を私から取り付けるべきかな。どうしよう。何て言えばいいんだろう。

でもまた私から誘うのもなぁ・・・。

私は駐車場の車の輪留めに足を乗せたり降ろしたりして、そわそわしていた。

つかさくんはグレープジュースを買ってきて、私のほっぺにくっつけた。

「冷たっ」

「目ぇ覚めた?」

「うん・・・ありがとう。」
とっくに覚めてるんだけどね。

私はつかさくんの方を見た。

「何?」

「んーん、何でもない…」

はぁ〜、難しいな。

私の勇気が出ることもなく、つかさくんに誘われることもなく、私はうな垂れて家に帰った。
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