mixed Emotion
「え?‥・あ!章吾君じゃん!すごーい偶然だね〜!!」

美玖は声の鮮度がさっきの3倍くらいよくなった。

細身のマッチョ。健康的に焼けた肌。その姿はまるで計算しつくされているように完璧だった。

隣にいる人は確かライブで王子様と共演していた人だ。

造りもののビーチで、私達は女対男でビーチバレーをした。

運動が苦手な私はなかなかボールに触れなかったが、

運動神経の良い美玖は、男のようなすさまじいアタックを決めまくり、かなりの接戦となった。

私は疲れたので試合を放棄し売店へ向かった。
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