mixed Emotion
「いちごのカキ氷下さい。」

我慢できずに立ったまま氷を口に含むとひんやり冷たくて、いちごの甘さがみるみる染み渡った。

「俺もいちごにしよ」

知らない間に後ろから王子様がやってきていた。

「美玖ちゃん強すぎるよね」

素敵な王子様の笑顔が、私にはまぶしすぎた。

二人でかき氷を食べながらビーチボールを観戦することにした。理香ちゃんを気にして私は一人と半人分くらいの間を空けて王子様の横に座った。
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