mixed Emotion
「ねぇ、花火見ないの?」
私は心配になって思わずつかさ君に尋ねた。
「特等席で見よう」
つかさ君は得意気に言い、私をその場所へと連れて行った。
そこは花火の舞台である河川敷から少し離れた小さな公園だった。
山のような形をした遊具の上に、つかさ君は浴衣を着た私を両手でもちあげて、ひょいと乗せた。
抱き上げられたのはこれで2度めだ。
私とつかさくんが座れる、ギリギリのスペースだった。
私は心配になって思わずつかさ君に尋ねた。
「特等席で見よう」
つかさ君は得意気に言い、私をその場所へと連れて行った。
そこは花火の舞台である河川敷から少し離れた小さな公園だった。
山のような形をした遊具の上に、つかさ君は浴衣を着た私を両手でもちあげて、ひょいと乗せた。
抱き上げられたのはこれで2度めだ。
私とつかさくんが座れる、ギリギリのスペースだった。