†愛ス程ニ血ヲ吸イツクシテ†吸血鬼を愛したある少女の物語
。・ ゚†prologue~序言†。* 。 .
。・ ゚ある満月の夜…―
湖の水面上に浮かぶ
吸血鬼に出逢った―…・。* 。 .
その姿は―…
私の体全身を一瞬にして恐怖へと誘っていく……
吸血鬼の口元からは
生々しい血液が滴り落ち…―
満月の光が鋭く青白い微かな顔を照らす…
周りの木々や風さえも
静寂に包まれていた
私の存在に気付いた吸血鬼は
口元を黒いマントの様なもので素早く隠した
その瞬間…―