15の夜はティラミス・ガールズと共に
 『おー!』双子は心から驚いた。

 「え? どれ?」憤慨する沢北と清田、気になったのか寄って来た。
 
 「うおー!」
 「すげぇな、お前! マジに」
 寿の絵を4人は、屈託無く絶賛する。
 
 
 が、しかし。
 その光景を遠目に見ていた寿は、不必要にも
 「………お前らに分かるか…」と、皮肉を言った。

 唐突の言葉に4人は顔を見合わせた。
 
 双子は肩をすぼめて「どしたの?」のポーズだが、沢北と清田は同じ男という事でその気持ちを察すると、ニヤリと笑った。
 
 「恥ずかしがっちゃってまぁ、寿くん」
 清田が寿の頭に腕を巻きつける。ヘッドロックである。

 「なにすんだ…イテェじゃねぇか……」
 
 「お前の性格が段々、分かってきたぜ。俺ら!」と沢北。
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