15の夜はティラミス・ガールズと共に
 その言葉に4人は顔を見合わせた。

 やれやれ、と首を振ったのは沢北で、「とにかく始めようぜ! 双子のアシスタントさんよ、いけるんだろ?」と、場の空気を助けるのだった。
 
 「いけるよ!」
  
 「色も少ないし時間も無いけど、こんな感じのマンガ調でならいけるね」

 「よし! 寿は?」

 「やるさ…」寿はボサボサになった髪を整えながら言う。「……バカが頭をグリグリしなけりゃ、もっと上機嫌でやれたんだがな…」
 
 「ははは。よし、じゃあ描かれ!」沢北の指が、これからキャンパスと化すコンクリート壁を指す。「俺達は見張り役だからな」
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