15の夜はティラミス・ガールズと共に
「……じゃ俺、おでん」次に寿がボソリと言う。「大根二つとガンモと牛筋。カラシ二つ」
「お、おい! テメェが一番、年下だろ! 調子乗んな!」
そんな沢北の抗議は無視されて、続いて清田が「俺は、赤いキツネ。大盛りのヤツ。お湯だく」と、言った。
「お湯だく?」
と、美幸は疑問する。
「減塩中なんだ」
「へぇ。あんた、結構マトモじゃん」
と、智美が納得する。
「ちょ、後半おかしいでしょ!?」と、沢北。「寿も来いよ!」
寿はしゃがみ込んで絵の具を選ぶフリをし、沢北を無視した。
「お~い、寿くぅん!!」
「うるせぇ、とっとと行け!」
清田の一喝が飛んだ。
寿は顔を地面に向けて誰にも見えないように笑っていた。
『落書き』という公共物破損の犯罪がスパイスとなって、この瞬間の仲間との遣り取りは純粋に楽しかった。
こういう青春もありかな、と思っていた。
「お、おい! テメェが一番、年下だろ! 調子乗んな!」
そんな沢北の抗議は無視されて、続いて清田が「俺は、赤いキツネ。大盛りのヤツ。お湯だく」と、言った。
「お湯だく?」
と、美幸は疑問する。
「減塩中なんだ」
「へぇ。あんた、結構マトモじゃん」
と、智美が納得する。
「ちょ、後半おかしいでしょ!?」と、沢北。「寿も来いよ!」
寿はしゃがみ込んで絵の具を選ぶフリをし、沢北を無視した。
「お~い、寿くぅん!!」
「うるせぇ、とっとと行け!」
清田の一喝が飛んだ。
寿は顔を地面に向けて誰にも見えないように笑っていた。
『落書き』という公共物破損の犯罪がスパイスとなって、この瞬間の仲間との遣り取りは純粋に楽しかった。
こういう青春もありかな、と思っていた。