15の夜はティラミス・ガールズと共に
「暇なんス、俺達、不良って」沢北も双子に加わって笑った。
「だけど、ニートよかマシだ…」という、助け舟にならない助け舟を出すのは、寿の役目だ。
「それ、褒めてんのか?」と、清田。
「あぁ。だが、その暇に俺は付き合えない。さっさと仕事を始めよう」
テメェ、という不良の定型句を言おうといた清田を宥めるのは、同じく不良の沢北。どちらかというと、沢北の方が人間が出来ている様子だ。
「まぁ、まぁ…清田。寿はまだ中坊なんだぜ? ガキにムキになってもしょうがないぜ?」
「君は幾つ?」と、双子の片方が言う。
「へ、俺? 俺は17だけど…」
『私達は20』と、双子は声を合わせる。
「…で?」
『それだけ』
「………。やれやれ、先が思いやられるぜ…」
「だけど、ニートよかマシだ…」という、助け舟にならない助け舟を出すのは、寿の役目だ。
「それ、褒めてんのか?」と、清田。
「あぁ。だが、その暇に俺は付き合えない。さっさと仕事を始めよう」
テメェ、という不良の定型句を言おうといた清田を宥めるのは、同じく不良の沢北。どちらかというと、沢北の方が人間が出来ている様子だ。
「まぁ、まぁ…清田。寿はまだ中坊なんだぜ? ガキにムキになってもしょうがないぜ?」
「君は幾つ?」と、双子の片方が言う。
「へ、俺? 俺は17だけど…」
『私達は20』と、双子は声を合わせる。
「…で?」
『それだけ』
「………。やれやれ、先が思いやられるぜ…」