15の夜はティラミス・ガールズと共に
「そうだっけ? 何時頃?」と、双子。こちらは美幸である。
「朝。駅前のスタバだ」
「そうだっけ?」と、こちらは智美。
「そう。学校サボった俺はテラスにいて、君達を見つけたんだ」
「そうだっけ? あ、すいません!」
と、美幸はメニューを繰りながらウェイターを呼んだ。無言のまま影のようにウェイターがオーダーを聞きに来る。
「えー、この『ティラミス』を」と、メニューの写真を指差す。
「あっ、それ、2つお願いします」と、智美が指を2本立ってて付け加えようとするのを遮って、さらに寿が声を被せるように「いや、3つ」と、3本の指を立てて言った。
「…はい…。ティラミス三つ…」
見事に三人の指がペンキで汚れているのに、影のようなウェイターは首を傾げた。
「朝。駅前のスタバだ」
「そうだっけ?」と、こちらは智美。
「そう。学校サボった俺はテラスにいて、君達を見つけたんだ」
「そうだっけ? あ、すいません!」
と、美幸はメニューを繰りながらウェイターを呼んだ。無言のまま影のようにウェイターがオーダーを聞きに来る。
「えー、この『ティラミス』を」と、メニューの写真を指差す。
「あっ、それ、2つお願いします」と、智美が指を2本立ってて付け加えようとするのを遮って、さらに寿が声を被せるように「いや、3つ」と、3本の指を立てて言った。
「…はい…。ティラミス三つ…」
見事に三人の指がペンキで汚れているのに、影のようなウェイターは首を傾げた。