15の夜はティラミス・ガールズと共に
「いいのよ。大学生は暇だから」
「いや。“あまり長く一緒にいるといけない”」
「そうなの?」
と、美幸は尋ねたが、寿はそれには答えずに立ち上がり双子も続いた。
レジスターの前に行き、伝票を渡す。
喉の奥でしかしゃべれないウェイターが「2205円です」と、言った。
子供の頃そんなオモチャで遊んだな、と寿は思い出す。
寿は双子がするより早く、財布から三千円を出してしまう。
智美は「中学生に払わせられないよ」と言おうとするのを咄嗟に噤んで、「私達が払うよ」と言い直した。
明け方に中学生はまずい。通報されてもおかしくない。
「いや。“あまり長く一緒にいるといけない”」
「そうなの?」
と、美幸は尋ねたが、寿はそれには答えずに立ち上がり双子も続いた。
レジスターの前に行き、伝票を渡す。
喉の奥でしかしゃべれないウェイターが「2205円です」と、言った。
子供の頃そんなオモチャで遊んだな、と寿は思い出す。
寿は双子がするより早く、財布から三千円を出してしまう。
智美は「中学生に払わせられないよ」と言おうとするのを咄嗟に噤んで、「私達が払うよ」と言い直した。
明け方に中学生はまずい。通報されてもおかしくない。