パクり女とあたし
 

 「ごめん、忘れた……!」

 あたしがそう言うと、ほんの一瞬、愛奈はすごく悲しそうな顔をした。

 「えーっ!忘れたのぉ?」

 「うん……ごめん!ホント……」

 本当どこで買ったんだっけ……

 「そっかぁー。なら、いいよ」

 愛奈は小さなため息をついてクスッと笑った。


 なんか、悪いなあ……。

 ごめんね、愛奈。


 
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