たった一つの初恋
落ち着いた頃に聞いてみようかな…。
皆緒方君に近づかないだろうと思うし…
自己紹介が終わり今日1日が終わった。
「おい。お前、下の名前真波って言うのか?」
(…ん? 後ろから声が聞こえたような…?)
後ろを振り向くと…
緒方君が居た。
「なっ…何?緒方君…」
「…名前覚えてくれてたんだ? 嬉しいね、やっぱり」
(くれてたんだ? …って…どういう事?)
考えても出てこない。と言うより緒方君の顔は笑顔だ。
「…で、どうなの? 下の名前、真波って言うんだろ?」
「…そっそうだけど?」
私は素直に答えた。