青空―君とみた空―
「あれ?青また太った?」
「バカ空ー!!」
お昼も食べないで追いかけっこに夢中になったのは言うまでもない。
「ちょっとは手加減して走れー!」
「やなこった!」
意地悪な笑顔でニヒッと笑う空はやっぱり好きだ。
「私と陽介は先行くよ?」
「待って!私も行く、空行くよ!」
「へーい」
きっと私達がキスから進展しないのは空の呑気と純粋のせいだと私は思う。
「青って何で色気ないの?」
いや、きっと絶対!空のせい!