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しぶしぶ
湊先生のところに行くことにした。
「先生、奇数なんですけど。」
「あー、じゃぁ適当に入れてもらって。」
それが出来なかったんだよ!
親友のわけのわからん気遣いでな。
「…。」
「なんだ、廣島。
友達いねぇのか?」
は!?
それ違うからまだしも生徒に言う言葉か!?
わたしは敵意剥き出して湊を睨み付けた。
すると、湊は不適に笑っていた。
「冗談。
お前っていつもそんなしかめっ面なわけ?
俺、毎日廣島に睨まれてる気がするんだけど?」
こ、こいつ…
確信犯か…!
さっそく手玉にとって遊ばれた気分でムカついた。
だから先生の問いは無視して、バレーボールを和やかに投げつけた。
「パス、やりましょーか。」
それを難なく受け止めると一言。
「どーやら心のキャッチボールが必要だな。」