blue
「じゃーまずオーバーからな。」
そぅいって軽やかなタッチでわたしの方へボールを飛ばす。
そのボールをわたしはアンダーで返す。
「おいおい、廣島。
お前オーバーとアンダー
わかんねぇのかー?」
「わかるに決まってますけど。」
わざとだコラ。
「じゃーやってみ。
額の辺りで三角つくんだぞ。」
はいはいそれくらいできますよ。
そう思って弾き返したボールは実に無様な放物線を描いた。
「うん、下手くそだ。」
黙れ…っ//
何でこう…
うまく言えないけど
ムカつくんだこの男は!!
取り敢えずこれだけ終わらせりゃいーんだ。
もぅ少しの辛抱だ。
「…。」
「なぁー、廣島。」
「…。」
「廣島?」
「何ですか。」
つぅか馴れ馴れしいんだよ。
誰が、廣島って呼んでいいっつった。
「俺さぁ、ずっと思ってたんだけどさ。」
何、ずっとって会ってからそんなに経ってないじゃん。
「お前って可愛いげねーなぁ。」
!!!!!!
なんだとこのやろう!
わたし、これでも立派な乙女だぞ、すきなひとだっているぞ。
「それからオーバーがへただ。」
それ今、言うことか!
「あとさ、それTシャツ前後ろ逆だよな?」
( ̄□ ̄;)Σ!!!!
な、何!?
「まぁそれはどーでもいいけど。」
よくないだろ!!(恥//)
て、笑ってんじゃねーか!!