1番のあの子。
出会い
彼との出会いは
珍しいものじゃなかった。
ただ高校が
近かった。
それだけのことだった。
最初の頃なんて特別に意識
していたわけじゃなかったし、
これからもそんな対象として
見ていくことなんかないって思ってた。
ただ友達として
仲良くしていきたいな程度の感情は
あったけれども、
そんな関係が崩れるのも案外
簡単なものだった。
もともと
人に流されやすいタイプだった私。
彼が体を求めれば
拒否することもなく
体を差し出した。
どこかで期待していたのかもしれない。
夏休みに入って
ほぼ毎日のようにあって
していた。
思春期の子供は
限度を知らない。
いつの間にか
私は彼を独占したくてしかたなかった。
彼の一番になりたい。