恋した瞬間

それから私たちは
小学生のように
はしゃいで遊んだ





「もう6時だよー」



時計を見て良介に声を掛けた




「俺達、2時間ぐらい
遊んだな」



2時間……疲れた




「高校生になって
こんなはしゃぐとは
思わなかった」



「そうだな
でも、楽しかった」



そう言って良介は笑った


そんな良介を見て
ドキドキしてしまった




「うん。楽しかったね」



私は少し赤くなりながらも
笑顔でそう答えた





「夕菜、焼けた?」





「もー、良介のせいだ

頑張って日焼け止め
塗ってたのに…」



ちょっとそこはムッとしたけど
そんな事お構いなしに良介は



「焼けても夕菜は可愛いよ」




そう言ってきた


冗談だと思っても

その言葉にドキドキして
良介を見れなかった



「冗談やめてよ

もう帰ろうっ!」




「冗談じゃないのに

夕菜は可愛いよ

今日だって告られたし
もっと自覚したら?」




そんな事を言う良介に
内心ドキドキだけど



「だから、そんな事
言わなくていいってば

恥ずかしいな〜」




顔を赤くしながら
否定する私


ドキドキしてるって
バレてそうだよー…




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