恋した瞬間

「飲み物持ってくるよ」



私は飲み物を取りに
部屋を出ようとしたら



「いらないから大丈夫

今日は、話があるんだ」



「はなし…?」



少し嫌な予感がした



いきなり部屋がシーンとなって
凄く緊張してきた



「うん、


あのさ……お前
昨日良介と居た?」




「えっ?」



良介?いきなりの言葉に
びっくりしたが



「うん。帰り道一緒で…

良介の事知ってるの?」



紘は少し黙ってから



「あぁ…良介は
同中だったからな。

友達がさ、お前ら
抱き合ってたの見たって…

ほんとか?」



昨日のあの場面
見られてたんだ……


どうしよ、何て言えばいい?



「あー……なんか
事故みたいなもんで


だから、深い意味は
無いよ?」




紘は難しい顔をしながら
考えるように




「俺ら、別れよ」



そう言ってきた




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