恋した瞬間


佐々木君の言葉
嬉しいな……


佐々木君には私なんかより
可愛い彼女出来るんだろうな



そう思いながら
帰る支度をしていたら




「夕菜」



ドアの方を見たら



「あれ?良介?」



なんでここに居るんだろう?



「告られてただろ」



「えっ……あ〜うん」



良介に聞かれてたなんて

なんか恥ずかしいな




「お前、モテるもんな」




「それは良介でしょ

私なんてモテるところ
一個もなくない?」



良介は少し呆れ顔で



「彼氏に告られた事言うの?」



「あー、言わないかな」



言ったらややこしい事に
なりそうだし…

聞かれた事ないもんな




「ふーん」


どこか納得いかない返事だったけど



「指輪、大切にしろよ

もう落とすなよ」




「うん、大丈夫

あの時はありがとね」




何回目だよ、と良介は
笑ってたけどね




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