恋した瞬間


それから家の方向が
同じだったので
良介と一緒に帰った





私の帰り道には海がある



「寄っていこうよ」


良介にそう言われ

腕を引っ張られた



一瞬、ドキッとした



ひざ辺りまで良介は
海の中に入っていった




「ちょっとー、濡れるよ?」



良介を心配したが



「ばーか。濡れる為に
入るんだよ」



と、訳の分からない事を言ってきた



でも、良介は楽しそうで
羨ましかった



「夕菜、お前も来いよ」




「えっ!嫌だよー」




濡れたくないから断ったけど
また良介に引っ張られ


「靴下脱げ」



「嫌だって」



抵抗したが



「このままいれるぞ」



と、言われ
入って行こうとするので



「分かった!脱ぐよ」



そう言って海に入った




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