チューリップ


ミキはあたしが話すのが面倒くさいのを知っているから、いつもあたしを助けてくれる。



あたしは、あの男が消えたので小さく溜め息を吐きアルコールが入っているであろうグラスに口をつけた。

未成年の癖に何お酒なんて飲んでんだよっ!
なぁんて毒づきながら…


「なあ」


突然掛けられた声にあたしはイライラしながらさっきまであの男が居た方を振り向いた。


今度は何だよっ
こっちだって暇じゃないんだよっ!
まぁ、飲んでただけだけど……



あたしは男へ目線を向けた。
はぁ…っと心の中で溜め息を付きながら…




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