死のカウントダウン
翌朝、テレビをつけると、昨日やっていたニュースをまた放送していた。
それを見て、お兄ちゃんは言う。
「これさぁ、俺が担当したやつ。」
「ふぅん。」
「リンチされたみたいでさぁ…超可哀想じゃね?ひでぇよなぁ。」
「うん…。
で?犯人は分かったの?」
「それがさぁ…そいつら全員死んでたんだよ…。」
「え…。」
陽菜の背中に寒気が走る。
「…そいつに呪い殺されたのかな…。」
「ははっ…まさか…」
「…震えてるぞ。」
「もう!
朝から脅かさないでよ。」
「悪い悪い。
おっ、遅刻すんぞ!」
「うわ…やばっ!
行ってきます!」
「あっ、陽菜!
今日は遅くなるから、鍵しめてちゃんと寝とけよー!」
「はいはい。」
そう言って、陽菜は家を後にした。