死のカウントダウン
「…ごめん、気付いてたと思うけど…俺、好きな子出来たんだ…。だから別れ…」
「バカ!!死んでよ!!!」
陽菜は、隼人の言葉を遮り、走り去った。
どれくらい走っただろう。
涙で気付かなかったが、辺りは すでに暗くなっていた。
♪―♪―♪
「もしもし…姫?」
「陽菜〜?デートどうだった?」
「…別れた。」
「…は!?何で!!」
「好きな女出来たって。」
「はぁ〜?最低だね。
あんな奴、早く忘れな!
隼人より いい男なんて腐る程いるよ。」
「ふはっ…」
「何で笑うんだよ!泣けよ!」
「…もう枯れた。」
「そりゃあ よかった。
…今どこ?迎えに行ったげようか?」
「大丈夫だよ。明日、学校で なぐさめて。」
「ん。了解。
じゃあ気を付けて帰りなよ?
また明日ね。」
「ばいばい。」