死のカウントダウン
何で?
明日、学校でなぐさめてって言ったじゃん…。
嘘でしょ?
嘘って言ってよ…。
翌日――
「君が“姫”ちゃんかな?」
「はい…。」
美姫の前に現れたのは、刑事というには若すぎる…いや、美姫の想像とは遥かに違う、顔の整った男2人だった。
「高村です。
こっちが亡くなった陽菜ちゃんのの兄で、刑事の成瀬。」
「陽菜の…?」
「ああ。」
「……………。」
「陽菜ちゃんが死ぬ間際に電話していたのが君なんだ。いくつか質問してもいいかな。」
「…あたし、疑われてるんですか?」
「いや、参考のためだよ。」
いい気はしなかったが、美姫は渋々答えることにした。