死のカウントダウン



「姫さぁ、陽菜が失恋した相手、誰か知ってんの?」



留以の口調は、とても刑事とは思えないものだった。



だが、飾らない留以の口ぶりに、美姫の緊張は 少しほぐされた。



「…隼人。」



「隼人?」



「あいつ、陽菜がいんのに他の女を好きになったとかで 昨日、いきなり別れを…」



「…最低だな。俺の愛しい陽菜を彼女にしておきながら…
許せん!」



「でっしょー!?最低だよね!」



「ゴホンッ」



高村が わざとらしい咳払いをする。



それを聞いた2人は、顔を見合わせて苦笑いをした。



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