死のカウントダウン
「あーっと…何の話だっけ…」
「隼人でしょ!
しっかりしてよ、刑事さん。」
「おお、そうだった。隼人な。
…で、そいつのケー番とか分かる?」
「分かるよ。」
「何で友達の彼氏のケー番知ってんだよ。浮気相手って、もしかしてお前じゃねぇの?」
「違うよ!彼氏いるし〜!
前に陽菜の携帯に電話かかってきたとき、ゴロ合わせで覚えちゃった。」
「…姫ってアレだろ。歴史の年号とか覚えんの得意なヤツだろ。」
「ピンポーン!
…って、また話ズレてるって。
睨んでるよ、あの人。」
「高村は真面目すぎんだよ。
もちょっと気楽にいこうぜ。」
「ま、あの人の方が正しいと思うけどね。
でもあたしは成瀬の方が好きだな。相当 緊張してたもん、あたし。」
「だろ〜?こんなん普通の奴は緊張するに決まってんだよ。そんな状態じゃ、吐くもんも吐けねぇだろ。」
「へぇ〜。
一応、ちゃんと考えてんだ。」
「あったりめぇだろ?
刑事だもん。」
「…とても刑事には見えないけどね。」
「女は、そのギャップに弱いんだろ?」
「あほらし…。」