アザレアの花束を
笑って彼女はそう言っていたけど、俺はその名前が愛にぴったりだと思ったんだ。
愛。
俺は、君が好きだから。
きっといつまでも好きだから。
もし、俺が人間になれたら愛の側にいる。
他の男と話してたら嫉妬するかもしれないけど、許して。
これも愛情表現なんだから。
それと、結婚……とかしたいな。
だってそれだと、ずっと一緒にいられるだろう?
正真正銘、俺のものだって言えるだろう?
……それと、もし俺が消えてしまったら。
そのときは、愛を解放しなきゃね。
自由にしてあげなくちゃ。
洋館を飛び出して、愛との約束の場所へ来たけれど。
日が昇ることが恐いような、待ち遠しいような。
色々な感情がごちゃまぜになる。