涙花‐tear flower‐【短編】
朝目覚めると、フィルはまたティアがいないことに気が付いた。


「ティア?」


呼んでみても返事はない。

近頃様子のおかしかったティアのことを思うと、フィルは気が気ではなかった。

すぐさま部屋を飛び出し、階段を駆け下りる。


「ティアー!」


食堂を見ても、やはりティアの姿はなかった。


(まさか、また……!?)


先日のことが脳裏をよぎる。

フィルはすぐさま庭へと向かった。
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