キミは許婚


静かな観覧車内には、聖が口内を執拗に攻めてくる音が響く。



呼吸することすら忘れてわずかに唇が離れた時、二人の甘い吐息が漏れるだけ。




心臓なんて、きっと観覧車が止まったときよりドキドキしてる。




もう、抗うことなんてできない。


どうしよう……聖から離れられない……。




その証拠に、自分から聖の腕にしがみついてる……。




**お知らせ**

H24.7.25より、3章までの公開とさせていただきます。
続きは書籍もしくは電子書籍でお願い致します。


春奈真実

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