キミは許婚




「はぁい!おかえりなさぁ~い」




突如、明るい係員のお姉さんの声がして我に返った。



あたしは聖から身体を勢いよく離すと声のする方を見た。



「……ち、地上だ……! 動いてたんだ! 観覧車!!」



観覧車のトラブルはいつの間にか復旧していたらしく、あたし達は無事に地上へ戻ってこれた。




……観覧車が動き始めたこと……全然気がつかなかった。
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