キミは許婚


気がつくと哲太のことも忘れていた。



それよりもいまだ聖のキスで心臓がバクバク鳴ってる。



そして自分がキスの最中、本能に負けて聖の腕にすがってしまったことにも正直戸惑っている。




おかしいよ……あたしの心臓!!



「あ~……そろそろリミットだな」


「え?」



聖が足を止めて、悔しそうに舌打ちをした。
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