キミは許婚
「お前に俺より大事な予定があるのか?」
「あたしの中で聖の立ち位置ってどこだと思ってんの!?」
「当然頂点。というわけで何がなんでもその日は予定を空けておけ」
……頭が痛い。
おでこを抑えながらため息が漏れる。
「ホント……俺様」
「俺様ついでに言うが、さっき撮られた写真。あれ、金曜日発売の週刊誌に載るから」
「えぇ!? ちょっと! 何それ!」
「秘書から電話があって……出版社が会社に掲載の了解を求めてきたらしい」
それでOKしちゃったってこと!?
ていうかデートの日程よりそっちの話の方が本題じゃないの!?