キミは許婚
次の日は学校。
女子しかいない短大だから哲太もいないし、友達も少ないあたし。
話す程度の子はいるけど深い話しはできない。
だから聖とデートしたこととか、週刊誌のこととか何も言えないままその日の講義を全て終えた。
「デートの感想も言えないし、哲太に対する気持ちも誰にも相談できない……」
軽くため息をつきながら帰宅すると、家の前に黒ずくめの車が止まっていた。
佐原家にも何台かある高級車。
こんな高級車に乗ってる人って……もしかして聖!?