キミは許婚


「あたしがしっかり……」



でもやっぱりマイナスな考えが浮かんできて、不安があたしを襲う。


母だって、信じているけどきっと一人じゃ今は立てない……。



「お父さん……早く目を覚ましてよ……」



沈んでいく夕日に願った。



もしものことを考えると恐くて……でも今の状況でさえ、充分信じられなくて。



闇に覆われる気がした。


身体が恐怖と不安で震える……。
< 312 / 533 >

この作品をシェア

pagetop