キミは許婚


「お……お父さんっ!?」



上半身を起こして母の寝顔を見ている、豊満な顔つきは……まぎれもなく父。



……なんで!?


意識無くて寝てたんじゃないの!?


意識戻ったの!?


いや、嬉しいんだけど……それよりも今は驚きが勝ってる。


何も言えず、目を白黒させるしかできないあたしに父は人差し指を口に当ててシーッと息を吹いた。



「シーッて言われても……!」


「お母さんが寝てるじゃないか」



小声で話しながらあたしは父の近くまで寄った。
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