キミは許婚
聖の想いに答えたいって、
あたしの気持ちを伝えたいって、
心と身体、全てでわかり合いたいって……本能が、あたし自身を騒ぎ立ててる。
想いに任せて呟いた大胆な発言に対しての反応が無くて、あたしはゆっくり目を開けた。
「め……明、そんなこと言って……わかってんのか?」
聖は余裕の表情ではなく、驚きと嬉しさが混じったような曖昧な表情を浮かべながら確認してくる。
いつもならあたしの気持ちなんて確かめないでしょ?
肝心な時は優しいんだから……ずるいよ。