キミは許婚


神父さんは落ち着くために長い息を吐いて


「指輪の交換を……」


次へと進めた。



プラチナのリングをお互いの指にはめる。



また一つ、お揃いが増えたね。



嬉しくて聖を見上げると、


「もういいだろ」


「何が?」


「誓いのキス」



止める間もなくベールを上げられ、聖の唇が重なってくる。
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