キミは許婚
もう神父さんは慣れたのか、焦ることもせずただただ見守ってくれる。
周りからは祝福プラス呆れの拍手が。
「聖……!」
「明が悪い。そんな可愛い姿でいるから我慢できなかった」
「か、かわ……!?」
「もう一回するぞ」
今度は永遠を誓うような、長いキス。
爽やかな風が吹いて木々がさわさわと揺れた。
大空を飛ぶ鳥が、高い声で鳴いている。
聖、全てがあたし達のこと、お祝いしてくれているみたいだね。