キミは許婚


日曜の朝。


聖に3年前出会っていないという安堵からか、聖との約束をすっかり忘れていたあたしはまだ夢の中にいた。




「明……? 朝だぞ……」


「んん……」



心地よい気候に、カーテンから漏れる朝日……。


目が覚める寸前まで意識は到達したものの、優しく頭を撫でられ、再度深い眠りへ誘われる……



なんて思ったら



チュッ



唇に生温かい感触がして、あたしの目は一気に覚めた。
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