イケメン王子とワガママ姫
「その格好で1人で歩くなよ。」
優哉はあたしの髪を
クルクルといじりながら言った。
無意識なんだろうけど
そんな事をされて
また顔が赤くなっちゃうあたし。
あたしって、相当優哉にホレてるよね…
…じゃなくって!!
「ちょ…離して!!」
「栞がキスしてくれたら離す。」
まだそんな事言うか!!
一応ここ学校だし…
こんなとこ誰かに見られたら
ヤバいよね…
それに今断っても
後からが怖い…
しょうがない。
やらなきゃ離してもらえないし。
そう思ってあたしは勇気を出して
優哉に軽くキスをした。