イケメン王子とワガママ姫



その瞬間…


優哉の手があたしの頭の後ろにまわり


グッと


引き寄せられた。



なッ…?


あたしからした軽いキスが


優哉の手や唇によって激しいキスに変わる。



「んッ…んぁ…」


話と違うじゃん!!


…なんて考える余裕もなく。



あたしは優哉の甘いキスに


夢中になっていた。




静かな保健室に響く淫らな音。


2人の口から漏れる甘い吐息。


絡まり合う手。


そこから伝わる熱。



どれもがあたしを刺激するものばかりで。


このまま時間が止まっちゃえばいいのに…


って思ったあたしは


正真正銘のバカなんだろうか。




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